キリスト教とは、きわめて簡単なものである。それは父なる神が、人間を無限に愛しているという事実にほかならない。父なる神が私たちを愛している。この神の無限の愛が、イエス・キリストの生涯とその死と復活によって表わされた。イエスによって神が自らをこの世に与え、人間を自らの中に受け入れた。こうして、人々は神の愛を信じるように呼びかけられたのである。
神の愛を信じる人々が、イエス・キリストの食卓を囲む神の家族を形成している。彼らは、キリストが与えている神の霊に照らされて、キリストの心を心とし、信じ、愛し、希望している人々である。彼らはキリストにおいて表された神の愛、私たちの心に注ぎいれられる神の愛を信じ、それに生命をかけるのである。そして彼らはこの愛が永遠のものであると確信している。したがって、キリスト者は希望の人である。彼らは、世に未来があり、世の未来が神自身であるということを信じているのである。
キリスト教の本質を以上のようにまとめても、あやまりではないと思う。したがって、それはただの一ページに要約することができるような、きわめて簡単なものである。しかし、それはまた、言い尽くせないほどに深いものでもある。それは驚くべきことではない。というのは、キリスト教は底知れない神秘である神、また底知れない謎である人間にかかわるものであるからである。しかも、キリスト教によって表わされた神と人間との関係を、すでに二千年も前から、無数の人々が考え、体験し、生活と言葉によって表現してきた。私たちの先輩にあたるキリスト者の思想、キリスト像、生き方、神体験等は、根本的に同じ一つのものでありながらも、時代と場所に応じて、きわめて多様なものとして現われる。したがって、神と人間との底知れない神秘を語り、何億の人々の生活と言葉とによって表現されてきたキリスト教の全体を述べるためには、何千冊の書物が必要であろう。そのために、キリスト教入門書を適切に書くことは困難である。それを、上述したようにただの一ページにまとめることもできるであろうし、何千冊の書物を書いてもまだ十分に書き表わされていないと感じることもあるであろう。
P. ネメシェギ著『キリスト教入門』南窓社1980年 p.11-12より
Q:教会はどこにありますか?
サイト内「小教区とミサ」をクリックすると各地区が表示されるので、ご希望の地区をクリックし、お近くの教会をお探しください。各教会の住所、連絡先、地図、ご案内などを掲載しています。カトリック中央協議会の「カトリック教会マップ」にもリンクしていますので、地図からご希望の教会を探すこともできます。
Q:信者以外の人が行ってもいいですか?
信者以外の方がいらっしゃっても大丈夫です。
Q:信者以外の人がミサに行ってもいいですか?
信者以外の方でもミサに参加することが出来ます。初めてミサに来ていただいた場合、信徒がご案内をいたします。お一人でお祈りしたい場合は、案内をお断りいただいても構いません。
Q:勉強会はありますか?
入門クラス・養成クラス・聖書クラスなどがある教会があります。 それぞれのクラスの内容・日時等の詳細は、各教会へお問い合わせください。
Q:勉強会の違いは?
入門クラスは、初めて教会に来て、キリスト教を知りたい方が参加しキリスト教とは何かというところから学びます。 養成クラスは、洗礼を受けた信徒が更なる理解や信仰を深めるために学びます。聖書クラスは、信仰を深めるために聖書を深く知りたい方が学ぶものです。
Q:勉強会の1回の時間はどれくらい?
1回の勉強会の時間は、60分~90分です。 また途中参加、途中退席なども可能ですのでお気軽にご参加ください。
Q:勉強会はお金がかかりますか?
勉強会では、テキスト・聖書なども教会でご用意していますのでお金は一切かかりません。 ノートや筆記用具だけご用意して頂ければ十分です。
Q:洗礼を受けるにはどうしたらいいですか?
洗礼を受けるには、約1年ほど入門クラスなどで勉強をして頂き、自分自身が洗礼を受けたいと思った場合に神父と相談をして決めます。 洗礼の時期は個人それぞれです。洗礼式は基本的に、新たに生まれ変わることを意味する復活徹夜祭(3月か4月)の中で行われます。
Q:入門クラスに行ったら絶対洗礼を受けなくてはいけないですか?
洗礼を受けるかどうかは、ご自分の気持ち次第ですので、教会側から強制することはありません。 洗礼を受けるには、通常最短で1年程度の勉強が必要ですが、人によっては何年か勉強してから洗礼を決心される方もいらっしゃいます。
Q:強引な勧誘はされませんか?
カトリック教会では、強引な勧誘や電話などは一切しておりません。 ご自分の気持ちや生活を大切にしていただき、来たいと思った時に来て頂いています。
Q:日曜日は仕事なのですが、教会はいつ行ったらいいですか?
ミサは日曜日だけではなく、平日にも行っています。 詳しくは各教会の「ミサのご案内」などをご覧ください。
Q:神父、主任司祭、シスターって何ですか?
神父は、カトリック教会で祭儀を執り行う司祭に対して呼びかける際に用いられる呼称です。司祭は、キリスト教における位階の一つで、ミサをはじめとする秘跡を執り行います。
主任司祭は、各教会の管理責任者です。シスターは、修道誓願を立て従順・清貧・貞潔を宣言し、信仰生活をする修道者のことです。男性の修道者はブラザーと呼んでいます。
Q:カトリック教会についてもっと知りたいのですが。
カトリック中央協議会のホームページではカトリック教会の詳しい情報があります。
カトリック教会では、結婚は神様からの恵みとして、「秘跡」の一つに数えられ、とても大切にされています。そのため、カトリック教会で挙式を希望される場合、原則として「初婚である」こと(但し配偶者と死別の場合は可能)、教会でおこなわれる「結婚講座」にお二人で参加できることが必要です。また挙式には、必ず第三者的な証人(肉親ではない方)が二人必要です。これらの条件に合うのであれば、原則として、カトリックの洗礼を受けていない方でも、カトリック教会で挙式を上げることは可能です。
教会での挙式を希望される方は、まずは希望される教会の司祭にお尋ねください。
わたしたちにとって、親しい人や、愛する人との別れである「死」は確かに悲しいことですが、カトリック教会においての死は、ただ悲しいだけの忌むべきこととは考えません。死は、むしろ新しい命への旅立ちの時であり、故人が神のもとに「召される」時なのです。そのため「死亡」と表現せずに、もともとの住まいである天に帰ることと受け取られ「帰天」と表現します。故人が、地上での生を終えて、天の神のもとで永遠の命を授かり、安らぐことを願う行為、それが「葬儀」として位置付けられます。原則として、洗礼を受けていない信者でも、葬儀は上げることはできますが、基本的に、故人が洗礼を洗礼を希望されていた、教会での葬儀を希望されていたことが大切であり、カトリック教会の神様への信仰が前提となります(洗礼志願者など)。
また、洗礼を受けた信者の葬儀の場合で、最も大きな特徴は、葬儀で「ミサ」が行われることです。「ミサ」とは、わたしたちの主である、イエス・キリストが教会のために残してくださった、最も大切な祭儀であり、イエス様が招いておられる聖なる晩餐の中で、故人を送ることに大きな意味を見いだします。
カトリック教会での、葬儀を希望される皆さんは、生前に自分が所属する教会の司祭に相談するとともに、家族の皆さんにしっかりと、ご自分の希望をお伝えしておくことや、書置き(遺書など)を残しておくことをお勧めしています。