お知らせ(2022年)

●2022年08月09日 日本カトリック司教団「在留特別許可署名キャンペーン」
●2022年07月15日 第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のための祈り
●2022年07月13日 安倍信三元総理大臣の逝去に際して
●2022年07月13日 2022年平和旬間 日本カトリック司教協議会会長談話
●2022年07月12日 学習会「考えよう地球家族」のお知らせ
●2022年07月08日 羽幌教会・遠軽教会 電話番号休止のお知らせ
●2022年07月08日 カルト団体等への注意喚起
●2022年07月08日 第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」教皇メッセージ
●2022年07月05日 新型コロナウィルス感染拡大防止に関するミサ対応について(No.14)
●2022年05月25日 世界家庭大会 教区での実績資料
●2022年03月24日 ロシアとウクライナをマリアの汚れなきみ心に奉献する祈り
●2022年03月23日 公開ミサ再開についてとウクライナのための祈りのお願い
●2022年03月05日 北海道に対する蔓延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応の延長について(No.13)
●2022年03月05日 〈ウクライナ危機人道支援〉緊急募金受付開始
●2022年03月05日 祭壇奉仕者選任式のお知らせ
●2022年02月25日 声明文 ウクライナへのロシア軍軍事侵攻の中止を!
●2022年02月18日 北海道に対する蔓延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応の延長について(No.12)
●2022年02月09日 教皇フランシスコ回勅『兄弟の皆さん』を学ぶ
●2022年02月04日 カンボジア・バーチャルスタディーツアーのご案内
●2022年02月04日 2022年度札幌司教区の司祭異動
●2022年01月27日 北海道に対する
蔓延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応の延長について(No.11)
●2022年01月16日 長崎教区大司教着座式・仙台教区司教叙階式開催日程のお知らせとお祈りのお願い

日本カトリック司教団「在留特別許可嘆願署名キャンペーン」

2022年8月9日 教区本部事務局

 日本カトリック司教団は、日本で生まれ育った強制送還の危機にある外国ルーツの子供たちのために、2022年3月25日、法務大臣に対し「在留特別許可」を与えてもらえるように要請書を提出しました。[▶リンク1]
 それに伴いまして、現在教会内外にこれに賛同する署名を呼びかけるキャンペーンを実施しています。「在留特別許可嘆願署名キャンペーン」[▶リンク2]
 今回の署名(賛同)は「Change.org」というサービスを使ってのデジタル署名のみで行われています。メールアドレスがあればどなたでも賛同できます。
ご高齢の方々には少しハードルが高いかもしれませんので、それぞれの現場で若い方がサポートしてくださることを願っています。

 ▶リンク3 平和を求める祈り:各教会や信者の方々でご利用ください。

 尚、賛同していただく際、支援金や寄付金についてのメッセージが出てくる場合がありますが、今回のキャンペーンではこれらのような寄付・支援金の類は一切募っていませんのでお気を付けいただきますようお願いいたします。カトリック教会には一切献金できませんのでお気を付けください。賛同だけしてください。

第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のための祈り

2022年7月15日 教区本部事務局

主よ、長寿の恵みを感謝いたします。あなたは、ご自分により頼む者に、いつも豊かな実りをもたらしてくださいます。
主よ、あきらめ、希望を失ったことをおゆるしください。しかし、わたしの力が衰えるときも、わたしを見捨てないでください。
あなたがわたしに与えてくださる未来に、そして、わたしに託してくださる使命に、希望のうちに心を向けることを教えてください。
                                           あなたへの賛美の歌を終わりなく歌うことができますように。
孫たちと、あなたに助けを求めるすべてのか弱い子どもたちを、愛をもって守るために、
                                    わたしをあなたの「優しさの変革」を実現する熟練した職人にしてください。
主よ、世界を孤独から救うために、教皇フランシスコを支え、あなたの教会をお守りください。わたしたちの歩みを平和の道へと導いてください。アーメン。
                                                        (カトリック中央協議会事務局訳)

安倍晋三元総理大臣の逝去に際して

2022年7月13日 教区本部事務局

日本カトリック司教協議会 会長談話

 安倍晋三元総理大臣が銃撃され亡くなられたとのニュースを聞き、驚きと共に悲しみが湧き上がっています。安倍元総理大臣の永遠の安息をお祈りいたします。

 いのちに対する暴力を働くことによって、自らの思いを遂げようとすることは、いのちを創造された神への挑戦です。神がいのちを与えられたと信じるキリスト者にとって、いのちはその始まりから終わりまで守られなくてはならない神からの尊厳ある賜物です。
 すべてのいのちがもつ不可侵の尊厳と、あらゆる苦難の中にいる兄弟姉妹に、連帯と支援を示すことの大切さは、2019年11月25日、東京における日本政府および外交団との懇談において教皇フランシスコが語られたことでした。「すべてのいのちを守るため」というメッセージを伝えた教皇訪日を実現するために、安倍晋三元総理大臣はご尽力くださいました。
 多くの人が自由のうちにいのちをより良く生きようとするとき、そこに立場の違いや考えの違い、生きる道の違いがあることは当然です。その違いを、力を持って、ましてや暴力を持って押さえ込むことは、誰にもゆるされません。今回の暴力的犯罪行為の動機はいずれ解明されるのでしょうが、暴力が支配する社会ではなく、互いへの思いやりや支え合いといった神のあわれみの心が支配する社会が実現することを祈り行動したいと思います。
 あらためて、安倍晋三元総理大臣の永遠の安息を心からお祈り申し上げますとともに、ご家族の皆様の上に主からの深い慰めと平安がありますよう、お祈りいたします。

2022年7月11日
日本カトリック司教協議会会長
カトリック東京大司教 菊地功

2022年平和旬間 日本カトリック司教協議会会長談話

2022年7月13日 教区本部事務局

平和は可能です。平和は義務です。

 平和が暴力的に踏みにじられた年になりました。いのちの尊厳がないがしろにされ、その保護が後回しにされる年になりました。わたしたちは、2022年の平和旬間を、また新たないのちの危機の現実の中で迎えます。2年以上にわたる感染症の脅威の中で教皇フランシスコは、いのちを守り、その危機に立ち向かうには連帯が不可欠だと強調してきました。2020年9月2日には、この危機的状況から、以前よりよい状態で抜け出すには、「調和のうちに結ばれた多様性と連帯」が不可欠だと呼びかけています。しかしながらこの半年の間、わたしたちの眼前で展開したのは、調和でも多様性でも連帯でもなく、対立と排除と暴虐でした。
 感染症によるいのちの危機に直面する世界では、戦争こそしてはならないはずです。しかし、世界の指導者たちの考えは、わたしたちとは異なるようです。

 ウクライナへのロシアの武力侵攻は、平和を求めてこれまで積み重ねてきた国際社会の努力を踏みにじる大国の暴力的行動として世界に大きな衝撃を与えました。そして、いのちを守り平和を希求する多くの人の願いを顧みることなく事態は展開しています。

 感染症の状況の中で、わたしたちは互いに支え合うこと、互いのいのちを思いやること、つまり連帯して支え合うことこそが、いのちを守る最善の道であることを体験から学びました。平和とは、単に争いがない状況のことではなく、争いが起こりうる社会のさまざまな要因を取り除き、互いが支え合いながらいのちを生きる状況のことです。しかし戦争によって暴力的にいのちを奪われる多くの存在に触れ、その理不尽さに心が打ちのめされるとき、わき上がる恐怖と怒りは、思いやりや支え合いを、感情の背後に追いやってしまいます。今世界は、暴力によって平和を獲得することを肯定する感情に流されています。しかしそれは、真の平和を踏みにじることにしかなりえません。

 今年の復活祭メッセージで、教皇フランシスコはこう呼びかけました。

 「どうか、戦争に慣れてしまわないでください。平和を希求することに積極的にかかわりましょう。バルコニーから、街角から、平和を叫びましょう。「平和を!」と。各国の指導者たちが、人々の平和への願いに耳を傾けてくれますように」(2022年4月17日)。

 同時に、戦争という事実があまりにも大きい力をもっているため、その陰で、多くのいのちの危機が忘れ去られています。さまざまな理由から祖国を追われ避難の旅路にある人たち、経済状況からいのちをつなぐことが難しい人たち、政治や信条に対する迫害からいのちの危機に直面する人たち―。こうした、長年にわたって放置されている人間のいのちにかかわる課題も、世界には山積しています。わたしたちの周囲にも、法律の狭間で翻弄されながら助けを求めている人はいます。神から与えられたたまものであるいのちは、その始まりから終わりまで守られなくてはなりません。互いに支え合ってこの共通の家で生きるわたしたちは、「人間のいのちと、地球上のあらゆる形態のいのちを守ることが求められていることを認識し、エコロジカルな正義を推進するよう」求められています(ラウダート・シ目標2)。

 平和旬間を迎え、わたしたちはさまざまな角度から平和について学び行動する時を与えられています。「すべての戦争は全人類に影響を与え、死別や難民の悲劇、経済危機や食糧危機に至るまで、さまざまな後遺症をもたらします」。そう述べたうえで教皇フランシスコは、復活祭メッセージを次のような呼びかけで締めくくっています。「兄弟姉妹の皆さん、キリストの平和において勝利を収めましょう。平和は可能です。平和は義務です。平和はすべての人が責任をもって第一に優先するべきものです」。

 皆さん、この平和旬間に、暴力によらない平和は可能だと、連帯こそが平和を生み出すのだと、あらためて声を上げ行動しましょう。

2022年7月7日
日本カトリック司教協議会会長
カトリック東京大司教 菊 地 功

学習会「考えよう地球家族」のお知らせ

2022年7月12日 災害対策担当司祭 佐久間 力
カリタスジャパン担当司祭 松村繁彦

札幌教区の皆様

+主の平和

 さて、今年の平和旬間も近づいてまいりました。

 昨日は菊地大司教による平和旬間の談話が出され、各所に通知をさせていただきました。札幌教区として平和旬間はそれぞれの地区や小教区でコロナ感染対策のもと、いろいろと検討されていることと思います。

 この度、札幌教区の災害対策担当者とカリタスジャパン担当者が企画し、札幌地区宣教司牧評議会の協賛を得て、“災害対策”および“国際協力支援”に向けた学習会を開催することとなりました。開催日の8月20日(土)は平和旬間期間が終わっている時期ではありますが、平和への活動に終わりはありません。「すべてのいのちを守るため」という教皇訪日テーマを忘れず、少しでも意識を持 つことができればと願っています。

 現在SNSを利用できる環境が増えたことにより、教区全体でも共に学ぶことができればと思い、遠方の方でもZOOMで参加いただけるようにしました。郵送では広報期間が短いため、今回はメールとHPのみの宣伝とさせていただきます。どうぞ添付チラシをそれぞれの地域でコピーなどしてお知らせくださいますように、よろしくお願いいたします。

日時:2022年8月20日(土)

第一部:10時~12時 「災害に向けた取り組み」
    パネラー ・
佐久間 力 災害対策担当司祭・ERSTスタッフ
         ・漆原比呂志(カトリック中央協議会 ERSTスタッフ)

第二部:13時~15時「海外支援と国際協力」
    パネラー ・
松村 繁彦(カリタスジャパン担当司祭)
         ・漆原比呂志(一般社団法人 JLMM 事務局長)

場所:札幌教区カトリックセンター 1階 会議室
条件:無料。どなたでもご参加いただけます。詳しくは添付書類をご覧ください。

添付書類

「考えよう 地球家族」

「考えよう 地球家族」

羽幌教会・遠軽教会 電話番号休止のお知らせ

2022年7月8日 教区本部事務局

羽幌教会 TEL・FAX 0164-62-1561 → 5月末で休止

羽幌教会の新しい連絡先(通常連絡先は留萌教会)

TEL 0164-42-1044  FAX 0164-42-1399

遠軽教会 TEL・FAX 0158-42-2406 → 5月末で休止

遠軽教会の新しい連絡先(通常連絡先は北見教会)

TEL 0157-61-3024  FAX 0157-61-3496

カルト団体等への注意喚起

2022年7月8日 カトリック札幌司教区 本部事務局長 松村繁彦

昨年より全国的に「新天地」というグループが団体名を伏せて、WEBセミナーへの勧誘などの活動を通して活発な動きを取っています。日本全国の教会にも問い合わせや接触の情報が入り、北海道でも電話による問い合わせなどの情報が入りましたので、司牧者の皆様をはじめ、信徒の皆さまへの注意喚起をお願いいたします。

過去の司教団発信の文書や教会情報ハンドブック記載の記事、日本基督教団の注意喚起ホームページを参考のためにお知らせいたします。

多種な情報が多く、判断や識別が難しい時代ですが、慎重に対応して下さいますようお願いいたします。また、その他のカルト団体などの情報やお尋ねがありましたら、司教館事務局の松村神父までお報せください。

第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」教皇メッセージ

2022年7月8日 教区本部事務局

2022年7月24日 「白髪になってもなお実を結び」(詩編92・15)

最愛なる仲間の皆さん

 詩編92の一節「白髪になってもなお実を結び」(15節)は、よい知らせ、真の「福音」であり、第2回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」の機に、世に告げ知らせるべきものです。これは、この年代についての世の見方とは逆行するものであるとともに、わたしたち老人の中に見られる、ほとんど希望もなく、もはや未来への期待もなく過ごす人のあきらめの姿勢とも正反対のものです。

 多くの人にとって、老齢は恐怖です。どうにか避けたい病気のようなものとして、それは捉えられています。老人は自分には関係ない――そう彼らは考え――、なるべく離れて、できれば皆で介護施設で暮らしてもらい、面倒を見なければならない状態は避けたいと考えています。それが「使い捨て文化」です。こうしたメンタリティは、自分たちはあの弱い人とは違うのだ、あの人たちの脆弱性とは無関係だという気にさせて、「わたしたち」と「あの人たち」にはそれぞれ別の道があると思い込むことを正当化します。しかし、本当のところ、聖書が教えているように、長寿は祝福であり、老人は疎まれる存在ではなく、いのちを豊かに与えてくださる神のいつくしみの生きたしるしです。高齢者を世話する家庭は幸いです。祖父母を敬う家族は幸いです。

 確かに、老いというのはなかなか理解しがたく、それはすでに老いを経験しているわたしたちにとっても同じです。長い旅路の後にやってくるとはいえ、だれ一人として覚悟してはこないので、不意打ちを食らったように感じます。先進国では、この年代に対して多くを投じていますが、老齢期についての理解を助けてはくれません。介護事業はあっても、実存に関する事業はありません[1]。だから、未来について考え、目指すべき地平を捉えることが難しいのです。一方では、老いを払いのけようと皺(しわ)を隠し、いつまでも若いふりをしながらも、他方では、もはや「結べる実」はないとあきらめて、楽しみにすることもなく過ごしていくしかない、そんなふうになっています。

 引退し、子どもが独立したことで、これまでエネルギーを注いできたモチベーションを失います。体力の衰えを実感したり、病気になったりすることで、自信が揺らぐこともあります。世の中の流れは速く、わたしたちはそれについていくのが大変ですが、ほかに手段がないように思い、自分たちは用なしなのだという考えを受け入れてしまいます。だから詩編の祈りはこう叫ぶのです。「老いの日にも見放さず、わたしに力が尽きても捨て去らないでください」(71・9)。

 しかし、人生のあらゆる時期における主の存在を振り返るこの詩編は、期待する心をもち続けるようわたしたちを招きます。老いて白髪になっても、主はいのちを吹き込み続け、わたしたちが悪に打ち負かされることがないようにしてくださいます。主を信頼するならば、ますます主を賛美する力を得(14—20節参照)、そうしてわたしたちは、年を取ることは、肉体の自然な衰えやどうにもならない時の経過であるだけでなく、長寿というたまものでもあると気づくでしょう。年を取ることは、呪いではなく祝福です。

 そのためにわたしたちは、自分を律し、精力的に年を重ねることを学ばなければなりません。霊的な観点からもそうで、神のことばを熱心に読み、日々祈り、秘跡にあずかり、典礼に参加することで、内面を豊かにして年を重ねるのです。また、神とのかかわりとともに、他者とのかかわりも豊かにしていかなければなりません。まずは、わたしたちが心から愛情を注ぐ家族、子ども、孫とのかかわりがありますが、それだけでなく、貧しい人や苦しんでいる人、具体的な援助と祈りをもって接しなければならない人とのかかわりです。これらによってわたしたちは、この世という劇場で単なる観客だという思いに陥らず、「バルコニーから眺める」、窓からのぞくだけにはならないのです。そうはならずに、主の存在に気がつけるよう感覚を研ぎ澄ますことで[2]、わたしたちは「神の家にある生い茂るオリーブの木」(詩編52・10参照)のように、そばで生きる人たちにとっての祝福となるのです。

 老齢期は、舟に櫓(ろ)を置き隠退の身となる無益な年月ではなく、なお実を結び続ける年代です。わたしたちを待つ新たな使命があり、未来に目を向けるよう招いています。「人間を人間らしくする、気配り、思慮深さ、愛情、これらについてわたしたち老人、高齢者がもつ特別な感受性は、再び多くの人の召命となるべきです。それは、新しい世代に対して高齢者が示す、愛という代案です」 [3]。これは「優しさ革命」へのわたしたちの貢献であり[4]、メインキャストとしてそれに加わるよう、わたしが皆さんに、愛する祖父母と高齢者に呼びかける、霊的で非武装の革命です。

 世界は今、厳しい試練の時を迎えています。まずパンデミックという予期せぬ猛烈な嵐が吹き荒れ、次に地球規模で平和と発展を壊す戦争が起きています。前世紀に戦争を体験した世代がいなくなりつつある今、ヨーロッパで戦争が再び起きたことは偶然ではないでしょう。そしてこのような大きな危機によって、人類家族とわたしたちの共通の家を脅かす他の「伝染病」や他の蔓延する暴力が存在する事実に、鈍感になるおそれがあります。

 このような状況の中で、わたしたちは根底から変わる必要があります。心の鎧を脱ぎ、他者は兄弟姉妹なのだと一人ひとりが気づけるようになる回心が必要なのです。そして、わたしたち祖父母や高齢者には大きな責任があります。自分の孫に注ぐ、理解ある優しいまなざしと同じまなざしで他者を見ることを、現代の人々に教える責務です。わたしたちは、隣人を気遣うことで人間性を磨いてきました。だから今日わたしたちは、弱い立場の人に優しさと思いやりを忘れない生き方を示す、師匠となっているはずです。わたしたちの姿勢は、弱さや服従と誤解されるかもしれませんが、地を受け継ぐのは柔和な人であって、攻撃的な人でも地位を悪用する人でもありません(マタイ5・5参照)。

 わたしたちが実らせるべき果実の一つは、世界の面倒を見ることです。「わたしたちは皆、祖父母の膝に乗り腕に抱かれる時代を経てきたのです」[5]。今日こそ、おびえている多くの孫たちを膝の上で抱きしめる時です。まだ知り合うに至らない、そしてどうにか戦争から逃れることができたか、あるいは戦争で苦しんでいる孫たちを、物理的な支援によって、またひたすら祈ることで、膝の上に抱くべき時です。穏やかで面倒見のよい父である聖ヨセフのように、わたしたちも心の内で、ウクライナ、アフガニスタン、南スーダンの幼子たちの面倒を見ていきましょう。

 わたしたちの多くは思慮と謙遜で磨かれた意識を身に着けていますが、それを世界は緊急に必要としています。わたしたちは一人では救われない、ともに食べるパンこそが幸福、そうした意識です。対立することで自己実現や成功が得られると思い込んでいる人たちに、それをあかししてください。だれもが、どんなに弱い立場の人でも、できることです。わたしたちが面倒を見てもらうということ自体が(世話する側の多くは外国から来た人たちです)、ともに生きることは可能であるばかりか必要なことだと表明する、一つの手段です。

 親愛なる祖父母の皆さん、親愛なる高齢者の皆さん。今のこの世界においてわたしたちは、優しさ革命の担い手となるよう招かれています。わたしたちが手にしたもっとも尊い道具、わたしたちの年代にもっともふさわしい道具を、もっとたくさん、もっと上手に使うことを覚え、それを果たしていきましょう。その道具とは、祈りです。「わたしたちも祈りの詩人になりましょう。自分のことばを探す喜びをつかみ取りましょう。わたしたちに神のことばを教えてくれるものを取り戻しましょう」[6]。わたしたちの確信に満ちた祈りは、多くのことをもたらすはずです。苦しんでいる人々の痛みの叫びに重なるものとなり、人々の心を変える助けとなるはずです。わたしたちは、「美しい霊的な聖域が続く『合唱』を紡ぎます。そこでは、懇願の祈りと賛美の歌が、人生という場で懸命に働き、あがく社会を支えているのです」[7]。

 そうしたわけで、祖父母と高齢者のための世界祈願日は、主によって——聖書にあるように——「長寿をまっとうした」人たちと祝宴を開きたいのだと、あらためて喜びをもって教会が告げる日なのです。さあ、皆でお祝いしましょう。皆さんの小教区や共同体でこの日を宣伝してください。そして孤独に苦しむ高齢者を、家でも施設でも彼らの暮らす場を、訪ねてください。だれもこの日を独りで過ごすことがないようにしましょう。待っていてくれる人がいることで、未来に何の楽しみもなくなった人の日々の向かう先が変わり、最初の出会いから新しい友情が生まれるかもしれません。一人暮らしの高齢者を訪問することは、現代におけるいつくしみのわざです。

 優しさの聖母、マリアに願いましょう。わたしたち皆が優しさ革命の担い手となって、孤独の影と戦争の魔の手から、世を解放することができますように。

 わたしが送る祝福が、皆さんを愛をもって心に留めているという約束とともに、皆さんと皆さんの大切な人たちに届きますように。ですから皆さんも、わたしのために祈ることをどうか忘れないでください。

2022年5月3日 聖フィリポ 聖ヤコブ使徒の祝日
ローマ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂にてフランシスコ

(カトリック中央協議会事務局訳)


新型コロナウィルス感染拡大防止に関するミサ対応について(No.14)

2022年7月5日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治 司教

札幌教区の皆様

札幌教区では、皆さまのご協力のおかげで、教会関係施設での感染拡大の情報は入っておらず、僅かながら明るい兆しが戻ってまいりました。ワクチン接種が広まる中、重症化率や病床使用率、及び死亡者数も減少し、スポーツ観戦や文化鑑賞なども座席制限は解除されて、通常の活動が戻り始めています。しかし新しい変異株が確認され、再び感染拡大が懸念される状況ですので、緊張感は持たなければなりません。札幌教区としてこの現状を受け止めながらも、主日のミサへの対応をどのようにするかを検討し、次のように対応したいと思います。

  1. 聖堂内では換気に配慮し、互いにある程度の距離を保つよう心がけてください。換気ができない場合には、今まで通り十分距離を取って下さい。
  2. マスク着用、手指消毒、検温等が徹底されているならば、聖堂の許容人数内で、主任司祭の判断のもとで、参加者数を決定して構いませんが、感染の状況を鑑みて、各小教区で慎重に判断してください。
  3. 会衆が一同で聖歌を歌うことは、引き続き差し控えるようお願いします。ただし、聖歌隊等がマスク着用の上、距離を取って少人数で歌うことは構いません。
  4. 小声での応唱を始めている小教区が増えてきましたが、大声にならないよう気を付けてください。
  5. 高齢の方、特に基礎疾患をお持ちで体調に不安を感じている方は、引き続き主日のミサの義務を免除します。不安な場合は無理をせず、それぞれの場で共同体に心を合わせ、霊的聖体拝領・祈りを行うようにお願いします。
  6. 奉納のための献金を回すことは引き続き控えてください。またしばらくの間、聖体拝領を口で受けることは、司祭の手指を介した他者への感染防止のため控えてください。
  7. ミサ以外の最低限の勉強会、集会、会議等は人数と換気に気を付けて行って構いません。なお、食事を伴う行事は、今しばらく控えて下さい。
  8. ミサ後、聖堂前等での混雑時の会話はより一層気を付けてください。気が緩み、一番感染しやすい状況が見受けられます。

世界家庭大会 教区での実施資料

2022年5月25日 教区本部事務局

教皇庁信徒・家庭・いのちの部署から、司教協議会会長の菊地大司教様宛に、2022年6月22日~26日に開催する「世界家庭大会」の教区での実施の提案が届きました。1か月後のことですので、これから準備して対応することは難しいと思いますが、ご参考としてお送りいたします。

Prot. No. 2022/359
日本カトリック司教協議会 会長
菊地 功 大司教 様

 2022年6月22日から26日まで普遍教会で開催され、「家族愛:召命と聖性への道」をテーマとする「世界家庭大会」の数週間前に、皆さんにお便りを差し上げています。

 パンデミックによる例外的な状況のため、教皇フランシスコは、多くの家族が参加することを目的とした、前例のない複数拠点型の会合を、あらゆる教区で開催するよう要請しています。各教区は、家族や共同体のための地域の会合の拠点となり、誰もがこの重要な教会の集まりの主人公であることを感じられるようにすることができます。

 各部分教会がこの会合を組織するのを容易にするために、信徒・家庭・いのちの部署は、地域レベルでの会合のためのアイデアと提案を含む「司牧キット」を用意しました(添付ファイルをご覧ください)。家庭への司牧ケアにおける教会の交わりのためのこの好機を生かし、皆さんの司教協議会の司教たちが自らの教区で、家族のための、家族とともに行う会合を開くことを、この世界大会の文脈の中で、勧めてくださればありがたく思います。

 皆さんの貴重な協力に感謝し、この場を借りて、主における心からの敬意を表します。

2022年5月6日
バチカンにて

教皇庁信徒・家庭・いのちの部署 長官
ケビン・ジョセフ・ファレル枢機卿

添付書類

特定の教会でX世界家庭集会を準備するためのパストラルキット

特定の教会でX世界家庭集会を準備するためのパストラルキット


ロシアとウクライナをマリアの汚れなきみ心に奉献する祈り

2022年3月24日

 神の母、わたしたちの母マリアよ、この苦難の時、あなたにより頼みます。母であるあなたは、わたしたちを愛し、わたしたちのことをご存じです。わたしたちが心に抱くことは、何一つあなたに隠されていません。いつくしみ深い母よ、わたしたちはあなたの優しい計らいと、平和をもたらすあなたの存在をたびたび経験してきました。あなたはいつも、わたしたちを平和の君であるイエスのもとに導いてくださるからです。

 しかし、わたしたちは平和の道を見失いました。わたしたちは前の世紀の悲劇の教訓を忘れ、世界大戦の犠牲となった数えきれないほどの死者のことを忘れてしまいました。国際的な共同体として交わした約束を無視し、人々の平和への夢と若者たちの希望を裏切りました。わたしたちは欲望に取りつかれ、国益の中に閉じこもり、心は無関心によって渇き、利己主義によって麻痺してしまいました。神を無視し、偽りとともに生き、攻撃する心をかき立て、いのちを消し去り、武器を蓄えることを選び、隣人と共通の家を守るべき者であることを忘れてしまいました。戦争によって地球の庭を荒廃させ、わたしたちが兄弟姉妹として生きることを望まれる御父のみ心を、罪によって傷つけてしまいました。わたしたちは、自分以外のすべての人や物事に無関心になってしまいました。そして、恥ずかしながらこう叫びます。「主よ、おゆるしください!」

 聖なる母よ、悲惨な罪の中で、疲れと弱さの中で、悪と戦争という理解しがたい不条理の中で、神はわたしたちを見捨てることなく、愛のまなざしを注ぎ続け、わたしたちをゆるし、再び立ち上がらせようと望んでおられることを、あなたは思い出させてくださいます。神はあなたをわたしたちにお与えになり、あなたの汚れなきみ心を教会と人類のよりどころとしてくださいました。神の恵みによって、あなたはわたしたちとともにいて、歴史の最も厳しい曲がり角においてもわたしたちを優しく導いてくださいます。

 わたしたちはあなたにより頼み、あなたのみ心の扉をたたきます。あなたは、愛する子であるわたしたちをいつも見守り、回心へと招いてくださいます。この暗闇の時、わたしたちを救い、慰めに来てください。わたしたち一人ひとりに繰り返し語ってください。「あなたの母であるわたしが、ここにいないことがありましょうか」と。あなたは、わたしたちの心と時代のもつれを解くことがおできになります。わたしたちはあなたに信頼を寄せています。とくに試練の時、あなたはわたしたちの願いを軽んじることなく、助けに来てくださると確信しています。

 ガリラヤのカナで、あなたはイエスの執り成しを促し、イエスの最初のしるしを世界にもたらしてくださいました。婚宴の祝いが悲しみに変わった時、あなたはイエスに、「ぶどう酒がなくなりました」(ヨハネ 2・3)と言われました。御母よ、神にそのことばをもう一度繰り返してください。今日、わたしたちに希望のぶどう酒はなくなり、喜びは消え去り、きょうだい愛は水を差されてしまったからです。わたしたちは人間性を見失い、平和を壊してしまいました。あらゆる暴力と破壊を可能にしてしまいました。わたしたちは、あなたの母なる助けを直ちに必要としています。

 母マリアよ、わたしたちの願いを聞き入れてください。
 海の星であるマリアよ、戦争の嵐の中でわたしたちを難破させないでください。

 新しい契約の櫃であるマリアよ、和解への計画と歩みを奮い立たせてください。

「天の大地」[1]であるマリアよ、神の調和を世界にもたらしてください。
 憎しみを消し、復讐をしずめ、ゆるしを教えてください。
 わたしたちを戦争から解放し、核の脅威から世界を守ってください。
 ロザリオの元后、祈り愛することが必要であることを呼び覚ましてください。
 人類家族の元后、人々にきょうだい愛の道を示してください。
 平和の元后、世界に平和をお与えください。

わたしたちの母よ、あなたの嘆きが、わたしたちの頑な心を動かしますように。あなたがわたしたちのために流した涙が、憎しみで涸れる谷に再び花を咲かせますように。武器の音が鳴りやまない中で、あなたの祈りがわたしたちを平和に向かわせますように。あなたの母なる手が、度重なる爆撃によって苦しみ、逃げまどう人々に優しく触れますように。あなたの母なる抱擁が、家と祖国を追われた人々に慰めを与えますように。あなたの苦しむみ心が、わたしたちのあわれみの心を動かし、扉を開き、傷つき見捨てられた人々のために尽くす者となりますように。

聖なる神の母よ、あなたが十字架の下におられたとき、イエスはあなたのそばにいる弟子を見て、「御覧なさい。あなたの子です」(ヨハネ 19・26)と言われました。こうしてイエスは、わたしたち一人ひとりをあなたにゆだねられました。そして、イエスは弟子に、すなわちわたしたち一人ひとりに、「見なさい。あなたの母です」(同 19・27)と言われました。御母よ、わたしたちは今、あなたをわたしたちの人生と歴史の中にお迎えしたいと願っています。今この時、疲れ果て、動揺した人類は、あなたとともに十字架の下に立っています。そして、あなたに信頼し、あなたを通してキリストに自らを奉献したいと望んでいます。愛をもってあなたを崇敬するウクライナとロシアの民は、あなたにより頼んでいます。あなたのみ心は、彼らのために、そして戦争、飢餓、不正義、貧困によって殺されたすべての人のために鼓動しています。

神の母、わたしたちの母よ、あなたの汚れなきみ心に、わたしたち自身を、教会を、全人類を、とくにロシアとウクライナを厳かにゆだね、奉献いたします。わたしたちが信頼と愛を込めて唱えるこの祈りを聞き入れてください。戦争を終わらせ、世界に平和をもたらしてください。あなたのみ心からあふれ出た「はい」ということばは、歴史の扉を平和の君に開きました。あなたのみ心を通して、再び平和が訪れると信じています。あなたに全人類の未来と、人々の必要と期待、世界の苦悩と希望を奉献いたします。

あなたを通して、神のいつくしみが地上に注がれ、平和の穏やかな鼓軌がわたしたちの日常に再び響きますように。「はい」と答えたおとめよ、聖霊はあなたの上にくだりました。わたしたちの間に神の調和を再びもたらしてください。「ほとばしる希望の泉」であるマリアよ、渇いたわたしたちの心を潤してください。人類をイエスに織り込んだマリアよ、わたしたちを、交わりを作り出す者としてください。わたしたちの道を歩まれたマリアよ、平和の道へと導いてください。アーメン。


公開ミサ再開についてとウクライナのための祈りのお願い

2022年3月23日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治 司教

札幌教区の皆様

カトリック札幌司教区
「ウクライナとロシアを聖母マリアの汚れなきみ心に奉献する教皇フランシスコと心をあわせて」も併載

 全国各地に適応されていた「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置」が本日2022年3月22日に解除されました。これに伴い、札幌教区でも中止していた公開ミサ等を再開いたします。しかし、感染状況は減少傾向にあるとは言え、充分におさまったわけではなく、子供や老人施設等では今もって、感染が広がっております。カトリックの幼稚園やこども園等の幼児施設、そして学校等で毎日のように、感染報告やクラスター発生の報告が上がってきています。教会は高齢者の方々が多く集まるため、ひとたび感染が発生するとあっという間にクラスターになる恐れがあります。それはそのまま「いのちの危険」につながります。公開ミサを再開しますが、感染拡大予防については、一層の警戒を持って対応してくださるようお願いいたします。引き続き、ご高齢の方や持病をお持ち等で不安のある方には主日のミサの義務を免除いたします。

 また、先日教皇フランシスコは、3月25日(金)にとり行われるロシアとウクライナのマリアの穢れなき御心への奉献において、ご自身と一致して欲しいと全世界の司教らを招かれました。教皇様は、イタリア時間3月25日17時(日本時間3月26日午前1時)よりバチカンの大聖堂でとり行われる共同回心式の中で、ロシアとウクライナをマリアの穢れなき御心に奉献されます。そして、それに心を合わせて祈るよう呼びかけておられます。時差の関係で、日本時間では翌日の午前1時ですので、前日の金曜日、各修道院や小教区、家庭においてミサやロザリオの祈りを捧げてくださるようお願いいたします。

 なお、カテドラル北一条教会において3月25日(金)18:30より司教ミサを行うことといたしました。心を合わせてお祈りくださいますようお願いいたします。

※以下は中央協議会の記事の転載です。

日本のカトリック信者の皆様

 ロシアによるウクライナへの武力侵攻は、2月24日に発生してからまもなく一ヶ月になろうとしていますが、残念ながら戦争状態は継続しており、平和とはほど遠い現実が、毎日のように報道されています。

 いのちが危機に直面しているこの状況を憂慮され、平和を求めるために様々に努力を続けておられる教皇フランシスコは、聖母の取り次ぎによる平和を求めて、来る3月25日(金)神のお告げの祭日のローマ時間午後5時(日本時間3月26日午前1時)に、聖ペトロ大聖堂において、ロシアとウクライナを聖母マリアの汚れなきみ心に奉献されます。

 なお3月25日は、1984年に教皇ヨハネパウロ2世がロシアを聖母マリアの汚れなきみ心に奉献した日でもあります。

 教皇様は、全世界の司教たちに、また司教を通じてすべての信者に、この奉献に一致して祈るようにと呼びかけ、できれば同じ時間に祈りを捧げるようにと招いておられます。

 当日のために準備される祈りは、現時点ではまだ教皇庁から届いていませんが、届き次第、可能であれば翻訳を間に合わせ、ホームページなどでお知らせすることができればと思います。公式の祈りが間にあわない場合でも、教皇様の意向に心をあわせ、平和のためにロザリオの祈りなどをお捧げください。また教皇様の奉献との同時刻は日本では深夜ですので、祈りを捧げるのは翌朝でもかまいません。具体的には、それぞれの教区司教の定めるところに従ってお祈りください。

 聖母の取り次ぎによって、神の平和がこの地上にもたらされ、特にウクライナの地に平和が確立されますように、また賜物であるいのちがその尊厳を守られますように、教皇様と心をあわせてともに祈りをささげましょう。

2022年3月23日
日本カトリック司教協議会 会長
カトリック東京大司教 菊地功


北海道に対するまん延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応の延長について(No.13)

2022年3月5日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治 司教

札幌教区の皆様

 皆様には、北海道に発令されている、まん延防止等重点措置に従いミサ・集会等の自粛、およびその延長のお知らせをしています。政府は北海道に出している措置を更に3月21日まで延長することを決めました。これを受け、札幌教区も引き続き感染拡大を防ぐために、自粛期間を行政の指示期間に合わせて延長することといたしました。引き続きそれぞれの地域の状況を踏まえて対応をお願いいたします。

延長期間は次の通りです【3月7日(月)~3月21日(月)】

 なお、各地域の感染状況の推移と教会の現状を鑑み、万全な感染対策ができると判断した場合、主任司祭はミサを実施しても構いませんので、対応をよろしくお願いします。

 また、延長期間中、「性虐待被害者のための祈りと償いの日」がありますが、各司祭・各修道会においてミサを捧げるようお願いするとともに、皆様におかれましては各家庭においてお祈りくださいますようお願いします。

 コロナだけに限らず、雪害によっても長期にわたり交わりができない状態です。この苦しみや寂しさを四旬節の間、キリストの受難を思い起こし、犠牲として捧げて祈りましょう。どうか互いに連絡を取り合い、孤独を作らないような努力を行ってください。また、霊的聖体拝領を大切にし、引き続き日々の祈りをそれぞれの場で行っていただくよう願います。

引き続き、日々のミサで司教、司祭団は札幌教区内の小教区の全ての人々のために祈っています。心を合わせてお祈りくださるようお願いいたします。

神様の豊かな恵みが皆様の上にありますようお祈りします。以上


〈ウクライナ危機人道支援〉緊急募金受付開始

2022年3月5日 カリタスジャパン担当司祭 松村繁彦

札幌教区の皆様

 報道によると、2月24日から始まったロシアによるウクライナへの大規模軍事侵攻により、これまでに600人近い市民が犠牲となり、100万人に上る人々が隣国に避難していると言われています。

 ウクライナにおいてカリタスは2014年のロシアのウクライナへの攻撃以降、緩衝地帯に暮らす人々への緊急支援を続けていましたが、今回もいち早くウクライナ全土で長期・短期避難所の提供や、移動希望者の送迎、精神的ケア、離れ離れになってしまった家族の再統合、国境付近で待機する難民への食糧支援などを行っています。また、周辺国のカリタスと協働し、ヨーロッパからの食糧や衣料品の調達を開始しています。

 カリタスジャパンは、ウクライナの状況と、ウクライナにおけるカリタスの活動を考慮し、〈ウクライナ危機人道支援〉緊急募金の受付を決定しました。お寄せいただいた募金は、ウクライナとその周辺国で行われる人道支援活動のために活用させていただきます。


祭壇奉仕者選任式のお知らせ

2022年3月5日 カトリック札幌司教区 本部事務局長 松村繁彦
神学生養成委員会 委員長 蓑島克哉

信徒・修道者・司祭の皆様

+主の平和

 3月に入りましたが、北海道は雪害とコロナ感染症によりまだまだ厳しい環境が続いております。そのような中でも工夫されて宣教活動に励まれていることと存じます。

 さて、札幌教区の神学生である ペトロ 千葉 充 神学生の神学校進級も決まり、この度、祭壇奉仕者選任式を迎えることとなりました。
 コロナ禍という残念な状況ではありますが、感染対策を十分に行い、司祭団と親族および関係者に限定して選任式ミサを執り行うこととなりましたので、お知らせいたします。皆様におかれましても、心を合わせて神学生の成長をお祈りくださいますようお願いいたします。

  1. 祭壇奉仕者選任式ミサ

  • 日時 2022年3月21日(月)午前11時
  • 会場 カトリック北一条教会 (司教座聖堂)
  • 祭壇奉仕者選任者 ペトロ 千葉 充 神学生(小樽教会出身)

※式に参列される司祭は、アルバ、ストラ(白)をご持参ください。
※当日参加司祭の昼食はご用意していません。各自で対応をお願いいたします。
以上


声明文 ウクライナへのロシア軍軍事侵攻の中止を!

2022年2月25日 教区本部事務局

日本カトリック正義と平和協議会
Japan Catholic Council for Justice and Peace
135-8585 東京都江東区潮見 2-10-10 T:03-5632-4444 F: 03-5632-7920 Web:http://www.jccjp.org
Prot.No SC-JP22-01
2022年2月25日
日本カトリック正義と平和協議会
責任司教 ウェイン・バーント司教
委員一同
賛同 社会司教委員会委員長 勝谷太治司教

 昨日(2月24日)、日本時間正午、ロシア軍がウクライナ軍事侵攻を開始しました。すでに両軍のみならず、民間人にも死傷者が出ていることが伝えられています。また、ウクライナ国境地帯にはチェルノブイリ原子力発電所があり、ロシア軍に制圧されたとの情報も伝えられ、大変心配です。今後さらに死傷者が増えること、まして核兵器が使用される事態は、何としても防がなければなりません。

 ロシアのウクライナ侵攻は、国際法に反します。武力では真の問題解決はありません。戦争によっては、いかなる平和も勝ち取ることはできません。

 今日は、いまから41年前、当時のローマ教皇聖ヨハネ・パウロ二世が、原爆投下から36年たった広島で『平和アピール』を発表した記念すべき日に当たります。いまいちど、そのことばに耳を傾けましょう。

戦争という人間がつくり出す災害の前で、「戦争は不可避なものでも必然でもない」ということをわれわれはみずからに言い聞かせ、繰り返し考えてゆかねばなりません。人類は、自己破壊という運命のもとにあるものではありません。イデオロギー、国家目的の差や、求めるもののくい違いは、戦争や暴力行為のほかの手段をもって解決されねばなりません。人類は、紛争や対立を平和的手段で解決するにふさわしい存在です。(聖ヨハネ・パウロ二世 広島『平和アピール』1981年2月25日)

 パンデミックや気候変動など、人類が一致して解決せねばならない深刻な問題に直面している21世紀のいま、軍事力の行使などもってのほかです。

 日本カトリック正義と平和協議会は、あらゆる武力行使に反対します。ロシアとウクライナの戦争の拡大を一刻も早く止め、被害を最小限にするために、世界中の市民のみなさんに呼びかけます。いますぐ戦争をやめよと声をあげましょう。また、特に世界中の政府関係機関の方々に呼びかけます。軍事同盟による戦争抑止の考えを捨て、対話による平和構築への最大限の努力をして下さい。

https://www.cbcj.catholic.jp/2022/0...


北海道に対するまん延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応の延長について(No.12)

2022年2月18日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治 司教

札幌教区の皆様

 既にNo.11で札幌教区の皆様には、ミサ・集会等の自粛をお知らせしていますが、本日(2月18日)政府は北海道に出している措置を3月6日まで延長することを決めました。これを受け、札幌教区も引き続き感染拡大を防ぐために、自粛期間を行政の指示期間に合わせて前通達内容を延長することといたしました。

引き続きそれぞれの地域の状況を踏まえて対応をお願いいたします。(通達のNo.10は手違いで欠番となったことお詫びいたします。)

延長期間は次の通りです【2月21日(月)~3月6日(日)】

 延長期間中、灰の水曜日から四旬節が始まり、洗礼志願式など重要な典礼がありますが、それぞれの場で工夫しながらご対応くださいますようお願いいたします。典礼について、対応に悩まれる場合、各地区典礼委員の司祭、若しくは教区事務局までお尋ねください。

 共同体の交流が久しく滞っています。互いに連絡などを取り合い、支えあっていただくようお願いいたします。また、霊的聖体拝領を大切にし、引き続き日々の祈りをそれぞれの場で行っていただくよう願います。

 引き続き、主日のミサは、司教を始め司祭団は札幌教区内の小教区の全ての人々のためにミサをささげていますので、心を合わせてお祈りくださるようお願いいたします。

 神様の豊かな恵みが皆様の上にありますようお祈りします。以上


教皇フランシスコ回勅『兄弟の皆さん』を学ぶ

2022年2月9日 カトリック札幌司教区 本部事務局長 松村繁彦

2022年度定例司教総会開催期間中の2月16日(水)14時~16時40分に、司教様とともに司祭、修道者、信徒、一般の方々が教皇フランシスコ回勅『兄弟の皆さん』を学び、深めることができるように、YouTubeによる視聴が可能なオンライン公開講座を開催することとなりました。

この情報は中央協議会ウエブサイトにも掲載いたします。なお、当日はYouTubeのライブ配信となりますが、当日ご都合のつかない皆様は後日アーカイブ配信を視聴できます。

添付書類

教皇フランシスコ回勅 『兄弟の皆さん』を学ぶ

教皇フランシスコ回勅
『兄弟の皆さん』を学ぶ


カンボジア・バーチャルスタディツアーのご案内

2022年2月4日 佐藤謙一

JLMMのオンラインイベント企画を紹介いたします。

【またまた開催!カンボジア・バーチャルスタディツアー!】

なかなか海外に行けない日々が続きます。ならばオンラインでカンボジアに行きましょう! ということで…、1月に「カンボジア・バーチャルスタディツアー」を開催しました。大好評につき、第2弾を企画いたしましたのでお知らせします。オンラインで全国・海外のどこからでもご参加いただけますので、どうぞお知り合いの方にもご紹介ください。転載・転送大歓迎です。

■日時:2022年2月23日(水・祝日)午後1時から3時まで

■会場:オンライン(Zoomミーティング)(コロナ感染対策のため、現在のところリアル会場での実施は予定しておりません)

■参加費:無料 (Peatixにて任意の寄付を受け付けます。)

■『カンボジア・バーチャルスタディツアー「生活編」』

  JLMMの活動地、首都プノンペン郊外ステンミエンチャイ地区の現地スタッフとオンラインで生中継します。初めて参加の方も、リピーターの方にも楽しんで
  いただける内容となっています。
(初参加の方には、事前にJLMM活動説明動画をご覧いただきます)

  今回のツアーのテーマは「生活」。ステンミエンチャイ地区ルッセイ村の集落でお家を訪問し、家や生活の様子を見せていただきます。チャット機能などを使
  って村の人々や現地スタッフとお話したり、質問したり、リアルタイムで交流できます。
カンボジアの今に触れるチャンスです。

■定員:40名

■お申込み方法:URLからお申し込みをお願いいたします ⇒ https://jlmm-vst-202202.peatix.com/
 *ホームページからもお申込みできます。⇒https://jlmm.net/2022/vst-0223/

■企画・お問い合わせ:一般社団法人JLMM 電話0467-40-3452、メール jlmm@jade.dti.ne.jp、WEB https://jlmm.net/


2022年度札幌司教区の司祭異動

2022年2月4日 カトリック札幌司教区 本部事務局長 松村繁彦

信徒、修道者、司祭の皆さまへ

2022年度札幌司教区の司祭異動を下記のとおりお知らせします。実際の異動は「復活の主日」(4/17)後とし、新任地へ赴いてください。
※( )内は前任地の内容
※教会名は五十音順

◇2022年4月1日付

  • 札幌地区
    ○岩見沢・北一条・新田・真駒内教会
    主任司祭 松村 繁彦 師(岩見沢・北一条・新田 主任)

    ○月寒・山鼻教会
    主任司祭 後藤 義信 師(月寒 主任)
    協力司祭 森田 健児 師(札幌地区 協力)

    ○小樽・倶知安・手稲・円山教会
    主任司祭 佐藤 謙一 師(小樽・倶知安・手稲 主任)
    協力司祭 新海 雅典 師(札幌地区 協力)

    ○江別・大麻・小野幌教会
    協力司祭 ケネス・スレイマン 師(札幌地区 協力)

  • 苫小牧地区
    ○登別・東室蘭教会
    主任司祭 ライヤ・フランシス師(伊達・登別・東室蘭・室蘭 主任)

    ○伊達・室蘭教会
    主任司祭 蓑島 克哉 師(伊達・登別・東室蘭・室蘭 助任)

  • 旭川地区
    ○旭川五条・旭川六条・大町・神居・富良野教会
    主任司祭 長尾 俊宏 師(旭川五条・旭川六条・大町・神居 主任)

  • 釧路地区
    ○池田・帯広・柏林台・本別教会
    主任司祭 リッタースハウス・フィリップ 師(八雲・湯川 主任)
    協力司祭 オール・フランソワ 師(池田・帯広・柏林台・本別 主任)

  • 函館地区
    ○江差・宮前町・元町・八雲・湯川教会
    主任司祭 祐川 郁生 師(江差・宮前町・元町 主任)

  • その他
    ○サバティカル
    加藤 鐵男 師(真駒内・円山・山鼻 主任)

    ○旭川フランシスコ修道院
    ヒラリオ・シュミット 師(富良野 主任)

    ○教区本部事務局
    桶田 達也 師(江別・大麻・小野幌 助任)

◇2022年2月1日付

○療養 近藤 光彦 師(真駒内・円山・山鼻 協力)


2022年2月1日 カトリック札幌司教区
教区長 ベルナルド 勝谷太治 司教


北海道に対するまん延防止等重点措置の発令にともなうミサ、集会等の対応について(No.11)

2022年1月27日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治 司教

札幌教区の皆様

 ワクチン接種が進んできた中でも、コロナ変異株の発生とともに感染に歯止めが利かず、北海道内各地でクラスターが発生し、また都市部だけに限らず、地方各地でも感染者数が急増しています。このたび、北海道知事の要請により1月25日の政府対策本部会議の結果、1月27日から2月20日まで北海道もまん延防止等重点措置の対象となりました。

 現時点では教会内でのクラスターの報告はありませんが、既に個別には陽性者が出始め、特にカトリック教育機関でクラスター報告があり、その勢いは止まりません。

 札幌教区司祭顧問会は、コロナ感染への対応について社会の対応が追い付かず、不安が拡大しており、特にPCR検査キットの入手、保健所の対応、病院での受診の困難という事からも、司教協議会のガイドラインの「④国内における感染症の流行継続」に該当し、更に重度な状態であると判断し、札幌教区内の小教区での公開ミサおよび集会等を宣言終了まで休止することを決定しました。なお宣言が延期された場合は、その期間に対応して継続をお願いします。(現時点では1月30日~2月20日の主日を対象とします。)

 ただし地域差や小教区の状況を鑑みて、感染防止対策を行った上で更に以下の条件で対応可能な場合、主任司祭の判断で公開ミサができることといたします。

  • 今まで以上に十分なソーシャルディスタンス2メートル以上を取れること。
  • ミサの前後(聖堂外を含む)での会話を極力しないこと。

 どうぞご理解の上、引き続き忍耐をもって宣言解除日まで過ごされますようお願いします。なお、緊急な事情により教会に出入りする場合、改めて感染対策を行ってください。

①手の消毒 ②マスク着用 ③体温測定 ④三密回避 ⑤長時間の会話禁止 ⑥使用場所の消毒 ⑦共同使用物の利用を避ける等

●札幌教区内の皆様には主日ミサの参加義務を免除いたします。
●葬儀・結婚式などについては、最小限の範囲の中で感染対策してご対応ください。
●主日には、各家庭で祈り、霊的聖体拝領を行うようお願いします。
●一人暮らしの方々へは互いに連絡を取り合い、つながりを保ち続けてください。
●支援(いのちに係わる)の必要な方々への活動は、十分な対策の上でご対応ください。

なお司教を始め司祭団は札幌教区内の小教区の全ての人々のためにミサをささげ、全ての方の上に神様の豊かな恵みが皆様の上にありますよう祈ります。以上


長崎教区大司教着座式・仙台教区司教叙階式開催日程のお知らせとお祈りのお願い

2022年1月16日 カトリック札幌司教区 本部事務局長 松村繁彦

札幌教区の皆様

✛ 主の平和

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 昨年末、長崎大司教区及び、仙台教区に教皇フランシスコは新たな司教任命をされました。すでにお知らせをしておりましたが、その後両教区において着座式及び司教叙階式の日程が決まりましたのでご案内いたします。

 なお、どちらの教区もコロナ感染防止のため各教区内限定の参列という事ですので、札幌教区の皆様は遠くからお祈りをささげていただければと思います。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 長崎教区、仙台教区、そして日本の司教団のために聖霊の風が吹き、さらなる福音宣教の力を与えてくださいますようお祈りください。

●長崎大司教区司教着座式
着座司教 ペトロ中村倫明 長崎大司教区 補佐司教

日時2022年2月23日(水)10時30分から
場所 浦上教会司教座聖堂

●仙台司教区司教叙階式
叙階司教 ガクタン・エドガル 被選司教

日時2022年3月19日(土)10時30分から
場所 元寺小路教会司教座聖堂

なお、当日司教叙階式をWeb配信予定とのことです。配信希望者は仙台教区ホームページをご確認ください。以上