札幌教区におけるシノドスの歩み

2023年8月 教区宣教司牧評議会運営委員長・シノドス担当司祭 佐久間 力

 2021年9月に、教皇フランシスコの呼びかけで始められたシノドス「ともに歩む教会のため―交わり、参加、そして宣教―」の歩みは、札幌教区でも大詰めを迎えました。

 2年前にこの呼びかけに応えて札幌教区でも「シノドス・チーム」が設置され、各小教区に任命されたシノドス担当者を通して、各々の小教区で分かち合いを中心とした歩みを進めるよう呼びかけました。そしてその結果は昨年「札幌教区シノドス報告書」として中央協議会シノドス事務局に提出され、札幌教区は次なるシノドスの歩みへと進み始めました。ここからは教区独自の歩みとなります。

 札幌教区のシノドスの歩みとして「シノドスの歩み第3報」を配信しました。コロナ禍において、各小教区で進める難しさもありましたが、共同体の中での分かち合いを進めていく上で、それぞれの共同体で「①大切なものを3つ」探し出し、「②それを具体的に実践する方法」を報告するようお願いしました。その結果は、6月24日(土)に開催された、教区宣教司牧評議会で報告されました。(画像・教区宣教司牧評議会はこの3年間、中止もしくはオンライン開催を余儀なくされておりましたが、今回は対面とオンラインのハイブリッド式で開催することができました。)

 コロナ禍であったにもかかわらず、多くの小教区でシノドスの歩みを進めてくださったことに、驚きと感謝の念を抑えられません。一例として、次の2教会からの報告を掲載します。

 

【北1条教会】(抜粋)

①大切なもの「高齢者対応:病気等 によって教会に来られなくなった 信徒へのケア」

②具体的な方法「病気や、施設に入 るなど、教会に来られなくなった 信徒へのケアとして(死を迎える にあたって)、信徒一人一人の心 構え・意識について:病者の塗油 の再認識、病者に寄り添うイエス を学び、委ねられた信徒の働きを 思い起こす。エンディングノート について:死の準備ではなく、生 きてきた人生を見直すものとして のカトリック的な活用。

 

【北見教会】(抜粋)

①大切なもの「来られなくなった方々 とのきずなを回復し分かち合いに 努める。」

②具体的な方法「地区連絡員と連携 して、来られなくなった方の現状 を知り、つながりを持つことに取 り組んでいく。例えば、連絡員と のミーティングを行う。住所不明・ 変更した方を調べる。教会との絆 を回復することに取り組む。」

 これは、あくまで一例ですが、多くの共同体で「①いま教会にいる人との関わり」「②教会に来られない、来なくなった人との関わり」「③新しく教会に来た人たち(特に外国籍信徒)との関わり」が分かち合いの話題として、テーマとなっていることが窺えます。

 報告の中には「いつまでこのシノドスを続けるのか?」とか、「まだやっているのか?」という批判的な意見も一部に聞かれました。しかし、多くの共同体からは、実際にシノドスを進めてみて「共同体での分かち合いがとても良い」とか「ぜひ、この歩みを今後も続けていきたい」という肯定的な意見が多く寄せられました。今の教会に必要なのはこのような「心の交わり」なのではないでしょうか。

  最後にシノドスの歩みは、今回の報告が終わったらそこで終わりになるようなものではなく、むしろこれから始まる歩みであることを、勝谷司教の言葉でも再確認し閉会しました。報告された各共同体の歩みについては、今後、これまでの資料と共に、何らかの形ですべての小教区に共有していこうと考えています。


シノドスに向けての歩み「札幌教区の回答」を受けて

2022年7月25日教区ニュース38号 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治

  6月にシノドスに向けての10の設問に対する教区としての回答がまとめられ中央協議会事務局へ送付されました。これをもって第一段階の教区フェーズが完了します。コロナ渦にあって集まることが難しい中、皆さんの協力に感謝いたします。しかし、かねてからお知らせしている通り、これをもって各小教区のシノドスに向けての歩みが終了するのではありません。この結果を受けてそれぞれの地域共同体が何を選択するのかが問われています。その作業が始まるのです。そしてそれこそ、今回のシノドスの大切なポイント、各地方教会がシノドスに向けての歩みの過程を共有する、「ともに歩む教会」を具現化する試みなのです。

  アンケート結果のまとめはすでに各小教区に送られているのでそれをご覧いただきたいと思います。回答のポイントは10の項目として与えられていましたが、皆さんへのお願いは一つ一つの設問にとらわれることなく、聖霊の導きにゆだねて分かち合いが深められることに留意することをお願いしました。結果、教区としてのまとめは10の設問に沿ったものにはなりませんでしたが、それぞれの小教区の現状が見えてきました。

  コロナ渦ということもあり、ミサや祈り等の典礼の大切さが再認識されたという報告が多くみられました。さらに今回分かち合いを通して回答するようにお願いしたこともあり、信仰を伝え、深め、支えあい、ともに歩む教会となるために「分かち合い」が非常に大切であることも強調されています。さらに外国籍信徒との交わり、教会内の男女格差、教会を離れている人への声掛け、さらに助けを求めている人々へ耳を傾ける姿勢、地域社会との関係、等々。それぞれが大切なことです。ただ教区のまとめとしては当然ですが、予想された課題を網羅する形になっています。皆さんにお願いしたいことは、このまとめをもって安心してしまうのではなく、もう一度各小教区の回答と照らし合わせ、自分たちが何をするよう求められているのかを話し合い、識別して具体的なプランを選定していただきたいということです。まもなく、日本の教会としてのまとめも発表されます。これを教区のまとめ、小教区のまとめと照らし合わせ、課題を再確認することや、新たな気づきを得て、これを実行していただくようお願いいたします。これからが各小教区のシノドスの歩みの始まりなのです。


教区シノドスのまとめにかかわって

2022年7月25日教区ニュース38号 殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会 Sr.宮崎妙子

 2023年のシノドス開催についてカトリック新聞で読み、他人事のように読み過ごしていたら、昨年10月に、勝谷司教から突然指名され、「札幌教区シノドス・チーム」(画像:左からSr.宮崎妙子・シノドス担当司祭佐久間力師・荒木関充氏)に参加することになりました。チームのメンバーは佐久間神父と旭川地区の荒木関充さん、そして私です。私たちが最初にしたことは、LINEグループを作ることでした。デジタル時代ですね。

 はたして学校の仕事と両立できるかと不安に思っていたとおり、送られてきたシノドス手引書が30ページ近くあり、呆然としました。さらには意見聴取のためのテーマが10もあり、それぞれ質問項目がいくつもついています。大きな不安を抱えたまま、各小教区にシノドスのための担当者を選出するようお願いして、11月9日にオンライン会議を開きました。会議では、膨大な数の質問項目を簡素化してはどうかという提案も出され、これで各小教区で分かち合いのための話し合いができるだろうと胸をなでおろしました。がその矢先、新型コロナウィルス感染再拡大。多くの小教区ではミサができなくなり、分かち合いのための話し合いはさらに難しい状況になりました。

 しかし各小教区で工夫を凝らして、お掃除奉仕のメンバーたちを中心に分かち合いを行った共同体、質問票を印刷して教会で配布したり、各家庭に送付したりして回答を得た共同体、あるいはインターネットで回答を得た共同体もありました。各小教区の事情に合わせて 現場判断で動いてくださった方々に敬意と感謝を表します。

 こうして札幌教区ほぼすべての小教区から得た回答を、シノドスチームの3人で手分けして2~3ページにまとめ、さらにそれらを3人でまとめる作業を行い、4月29日、30日のカトリックセンターにおける、対面とオンラインのハイブリッド形式での教区シノドスに代えた教区宣教司牧評議会の開催に至りました。

 今回各小教区からいただいた回答に目を通しながら、私たちは神とともに歩む教会共同体を構成する一人ひとりの声を聞くことができました。まとめ作業の過程で割愛せざるをえなかったご意見も多々ありましたが、貴重なご意見として、各小教区にお戻しして今後の糧としていただければ幸いです。

 最後になりましたが、今回この教区シノドスのためにご協力くださった方々に心からのお礼を申し上げます。シノドス手引書が言っているように、シノドスが終わっても私たちのシノダリティへの模索は続きます。小教区を超えて、さらには教区、国を超えて、これからも共に歩んでまいりましょう。


シノドス説明会が行われました

2021年12月2日 シノドス担当司祭 佐久間 力

11月19日(金)19:00から、シノドスのオンライン説明会が行われました。
勝谷司教からの挨拶と、札幌教区シノドス・チームの紹介。そして、これまでのシノドスの経緯と、今後の日程などについての説明がなされました。
全道から各教会の代表者が大勢集まり、60名を超えるオンライン会議となり、司会者であるわたし自身も、どのように進めていくかを迷いました。
みなさん、一様に「関心は高いけれども、何を求められていて、何をすればいいのか、このコロナ禍で」というお気持ちをもたれていたのをひしひしと感じました。しかし、この中でこそ進める意義があることを探し求めていくことに、きっと希望があることを強調し、1時間半ほどで会を終えました。
オンライン会議でも確認されましたが、1月くらいに再び皆さんに声がけをして、「シノドス・オンライン進捗報告会」のようなものを開催する予定です。
会議に参加できなかった方や、説明会をもう一度見たい方は、以下のURLからYoutube上にアップしてありますので、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=qDLvp4UQ79s


世界代表司教会議(シノドス)に向けての歩み

2021年10月31日 シノドス担当司祭 佐久間 力

 教皇フランシスコの呼びかけによって2023年にシノドスが行われます。このシノドスが「地方教会から来るすべての者に開かれている」ようになるため各教区での担当司祭を任命し、各地方教会の意見に耳を傾けることを命じられました。札幌教区では担当者として佐久間神父が任命されました。コロナ禍にあって、教会で信徒が集まって話し合う機会を持つことが難しい昨今でありながらも、地方教会の声に耳を傾けようとする教皇様の呼びかけに応えることができるよう最善を尽くしたいと思います。カトリック中央協議会から送られてくるシノドスに関する準備文書・質問票などを配布し、信徒の皆様方からなるべく多くの意見が集められ、これからの教会における希望の光を見いだす一助となることを期待します。このシノドス開催は世界代表司教会議の第16回通常総会として、テーマは「ともに歩む教会のため交わり、参加、そして宣教」です。シノドスまでの道のりは次の通りです。

 

【1】シノドス開幕式がバチカンにおいて教皇により行われ(2021年10月)、その後各地方教会(教区)における開幕ミサ(2021年1017日)が行われた。

【2】教区内の意見を取りまとめる(2021年10月~2022年2月)。シノドス事務局は、各地方教会(教区)に協議のための提案を盛り込んだ質問票と手引書などの準備文書を送付し、各司教はシノドス協議のために教区の連絡担当者を任命する。

担当者は、これらの質問票を各小教区に送付し議論を呼びかける。準備文書としての質問票などを受け取った小教区は協議を進め、結果をまとめる。それぞれの教区担当者は取りまとめを行い中央協議会に送付する。

【3】世界各地での大陸レベルのシノドスが行われる(2022年9月)。シノドス事務局は、地方教会から上がってきた協議結果をもとに討議要綱を作成し、その文書に関する大陸レベルでの討議をし、その結果を受けてシノドス事務局に提出する最終文書を作成する。

【4】第16回世界代表司教会議がバチカンで開催される(2023年10月)。大陸レベルでの最終文書をもとにさらなる討議要綱が参加者に送付されて、シノドス通常総会が開催される。

 

現在進行形のコロナ禍において、各小教区では集まっての協議が難しい面もあろうかと思いますが、それぞれ状況に合わせた工夫を行っていただき、多くの活発な意見が交わされることを期待します。シノドスへの進め方や、不明な点についてはいつでも担当者佐久間神父までお問い合わせください。遠隔地における会議の進め方等(リモート会議の活用など)のご相談にも応じます。


シノドス開幕ミサのお知らせと祈りのお願い

2021年10月13日 教区本部事務局長 松村繁彦

先にもお知らせしている通り2023年の第16回シノドス通常総会に向けた歩みが、この札幌教区においても始まります。その始まりとして、10月17日(日)にそれぞれの小教区では、ミサの中でこの開幕を記念する祈りを共にしていただければと思っております。

 特に、北一条教会の同日のミサ(午前9時)では、勝谷司教司式による、開幕記念ミサを執り行います。コロナ禍でもあるので、皆さんに集まっていただくことはできないため、ミサの状況をYouTubeにてLive配信いたします。また配信後も、視聴は可能となっています。https://youtu.be/XBTObkbD2xg(10月17日9時から)また、各小教区の主日のミサの中で、シノドスの開幕とその歩みの成功を共同祈願などで祈っていただければと思います。

参考のため別添の「シノドスへの歩み、共同祈願」 【1】をご参照ください。

【1】シノドスへの歩み 共同祈願

<招き>

皆さん、主がこの世に来られ貧しい人に福音をもたらしたように、この時代のわたしたちにも、悔い改めと癒しの恵みが与えられるよう、
  信仰を新たに、主のあわれみを願って祈りましょう。

 共同祈願

1.聖なる神の教会のために:
    聖なる神の教会のために祈ります。教会がすべての国の人々に救いの秘跡を示す光となり、シノドスへの歩みを通して、
    ともに神の国に向かって歩んでいくことができますように。
  2.教皇フランシスコと司教、聖なる神の民である信徒のために:
    教皇フランシスコと司教様のために、そしてすべての信徒のために祈ります。このシノドスへの歩みによって、わたしたちが神のみこころを知り、
    そして勇気をもって行うことができますように、力づけてください。
  3.すべての人々と社会のために:
    すべての人々と社会のために祈ります。このシノドスへの歩みによって、わたしたちがいつも社会における共通善を求め、
    正義と誠実さを持って行動することができますように。

<結び>

わたしたちの祈りを聞き入れてくださる神よ、あなたは、わたしたちの守りであり、力と信仰の源です。わたしたちが祈りを通して、
  信仰によって真に求めるものを知ることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。


別紙・第16回通常シノドスに向けた「歩み」について

2021年9月13日 シノドス担当司祭 佐久間 力

カトリック札幌教区の皆様

【シノドスに向けて何をどう進めるのか】

 教皇フランシスコの呼びかけによって2023年に世界代表司教会議(シノドス)が行われます。今までとは違い、このシノドスからは「地方教会から来るすべての者に開かれている」ようになるため各教区で信者一人ひとりの意見に耳を傾けることを命じられました。
 教会で信徒が集まって話し合う機会を持つことが難しい昨今でありながらも、地方教会の声に耳を傾けようとする教皇様フランシスコの呼びかけに、応えることができるよう最善を尽くしたいと思い、各小教区の主任司祭だけでなく、信徒ひとり一人の皆様にご協力をお願いしたいと思います。
 今後、カトリック中央協議会から送られてくるシノドスに関する質問票などを、シノドス準備教区担当司祭をとおして配布し、それぞれの地区長、小教区の主任司祭、修道者、そして信徒の皆様方からなるべく多くの意見が集められ、それらがシノドスのための意見徴収にとどまらず、これからのわたしたちの教会における希望の光を見いだす一助となることを期待します。意見徴収のプロセスや進め方については後述いたします。

1 シノドスのテーマ

 この度のシノドス開催は世界代表司教会議の第16回通常総会として、2021年4月24日の教皇一般謁見において承認されました。テーマは「シノドス」(ともに歩む)という言葉に含まれる意味が示すものの実現を目指して「ともに歩む教会のため-交わり、参加、そして宣教-」となりました。
 「シノドスは、福音化に向けて方向づけられている。それは、教会の在り方であり、人々の多様性を理解することが可能となり、霊における多様性の一致であるからこそ、新たな道を切り開くように求められているのである。教会生活のすべてのレベルにおいて聖霊に耳を傾け合うようにと呼びかける。シノドスの完全性は、各地方教会がそのプロセスに参加してこそ真に存在することができる。」(シノドス事務局長マリオ・グレッグ枢機卿の文書抜粋)この言葉を受け、以下のようなプロセスを経て、シノドスが準備されます。

2 シノドスまでのプロセス

(1)シノドス開幕式 ≪2021年10月≫
  ・バチカンにおいて
教皇による開幕式(2021年10月9-10日)
  ・各地方教会(教区)における開幕ミサ(2021年10月17日 年間第29主日)
   ※札幌教区としての開幕ミサは、北一条教会の主日のミサ(AM9:00)の中で行われ、オンライン配信されます。詳細は後日連絡いたします。

(2)教区内の意見を取りまとめるプロセス(2021年10月~2022年4月)
  ・シノドス事務局は
各地方教会(教区)に協議のための提案を盛り込んだ質問票と手引書などの準備文書を各国の司教協議会に送付する。
  ・各司教はシノドス協議のために、教区の連絡担当者を任命する。
  ・各中央協議会はバチカンからの「準備文書」を根拠とした質問票などの文書を、各教区担当者に送付する。(2021年9月中を予定)
  ・教区の担当者は、これらの質問票を各小教区やシノドスが想定する団体に送付し議論を呼びかける。
  ・準備文書としての質問票などを受け取った小教区、団体はそれについての協議を進め、その結果をまとめる。(2021年10月~2022年3月)
  ・まとめた結果を、それぞれの教区担当者は取りまとめを行い中央協議会に送付する。(2022年3月)
  ・各教区から上がってきた協議結果を中央協議会は取りまとめシノドス事務局に送付。(2022年4月)

(3)世界各地での大陸レベルのシノドス:2022年9月~2023年3月
  ・シノドス事務局は
、地方教会から上がってきた協議結果をもとに討議要綱を作成し、その文書に関する大陸レベルでの討議をし、その結果を受けてシノドス
   事務局に提出する最終文書を作成する。

(4)第16回世界代表司教会議:2023年10月
  ・大陸レベルでの
最終文書をもとにさらなる討議要綱を作成し、シノドス通常総会の参加司教に送付し、ローマにおいて、第16回シノドス通常総会が開催さ
   れる。

3 シノドス開幕記念ミサについて

 上記にあるように、2021年10月17日には、札幌教区においても開幕ミサが行われます。しかし、新型コロナウイルスの影響が予測できない状況にあり、教区全体にむけた公開の記念ミサを開催できる状況ではありません。そこでカテドラル(北一条教会)の主日ミサにおいて勝谷司教様の司式によって、開幕ミサとして位置づけ、Youtubeなどオンラインで視聴していただけるよう計画をしています。
 開幕ミサ中のための祈願文などが中央協議会から送付されてきましたら、それらにもとづいて、それぞれの小教区でもミサの中で祈っていただけますよう、各主任司祭の皆様におかれましてはご配慮をお願いします。この日は皆様と心合わせて祈る時としたいと思います。

4 各小教区や各団体における質問票の取りまとめ方

 2021年9月までに、教区担当者の元にはシノドス事務局からの準備文書をもとに各小教区に降ろされる「質問票」が送られてきます。その質問票の配布方法、協議方法、集計方法を下記のようにしようと思います。

 1)教区担当者は各地区の地区長や主任司祭や団体の代表者と協議し、それぞれの代表と直接の連絡を取れるように連絡の場をつなぐ。(2021年10月中)
   ※この関連団体には、各修道会、学校、施設、外国人コミュニティなども想定しています。

 2)教区担当者(事務局)から各小教区(各小教区代表)へ、質問票などを送付。(2021年10月)
 3)各教会の代表者は、それぞれの小教区の実情に合わせて質問票に基づいた協議を行うか、各個人の意見を取りまとめる活動を行い、その協議結果や意見を教
   区担当者(教区事務局)へ送付する。(2022年2月まで)

 4)送られてきた協議結果や、質問票に即する意見を担当者は取りまとめて、中央協議会担当部署へ送付。(2022年3月中)

5 教区担当者と連絡先

 このシノドスに関する質問票の集計や、協議結果については期間も限られているためメールだけでなく、郵便やファックスでの送付にも対応することとする。

  担当者:佐久間力神父(事務局)
  電 話:011-241-2785(火・木のみ教区事務局に出勤)
  FAX:011-221-3668(事務局)
  携 帯:090-9437-5243
  メール:sakuma@csd.or.jp
  郵送先:〒060-0031札幌市中央区北1条東6丁目10カトリック札幌教区本部事務局

6 その他

 この協議の進め方や、不明な点についてはいつでも担当者(佐久間神父)までお問い合わせください。遠隔地における会議の進め方(リモート会議の活用など)についても相談に応じます。


第16回通常シノドスに向けた「歩み」について

2021年9月13日 勝谷太治司教

✛ 主の平和

 カトリック札幌教区の皆様

 教皇フランシスコは、2023年秋に第16回目となる通常シノドス(世界代表司教会議)開催を発表され、そのテーマを、「ともに歩む教会のため―交わり、参加、そして宣教」と定められました。教皇フランシスコはこの本会議に向けた準備の過程自体もシノドスの一部と考え、今年10月以降、信徒の声も反映できるように、それぞれの教区で意見聴取をするように求められ、それに基づいて聖座のシノドス事務局より質問状を作成し配布されることとなりました。

 今回の通常シノドスは、準備期間それ自体が「ともに歩む」期間と考えられています。シノドス事務局長のグレック枢機卿の書簡によれば、「このシノドスの歩みが、分かち合われる旅であることを強調するため」、教皇フランシスコは来る10月9日と10日にシノドス開幕を宣言する典礼行事を行い、同時に世界中の各教区でも、10月17日の日曜日に、同様にシノドスの開幕を祝う典礼を行うように求められています。

 札幌教区では、感染症の状況の先行きが見通せないことから、10月17日に皆さんと共に行うような特別な典礼行事はできませんが、カテドラル(北一条教会)において主日のミサの中で、シノドス成功のために聖霊の導きがあるよう祈りをささげます。各教会におかれましても主日の典礼の中で、祈りを添えていただけますと幸いです。

 質問状と回答方法などについては、シノドス事務局からの通達が中央協議会において翻訳され、各教区に届き次第、教区担当者から皆様にお知らせします。ともにこの旅路を歩もうと呼びかける教皇フランシスコに応えて、教区の多くの方が、シノドスの歩みに参加してくださることを、期待しております。

 なお、札幌教区シノドス準備(第16回シノドスに纏わる業務作業全般の)担当者として佐久間力神父を任命いたしましたこともお知らせいたします。【別紙・第16回通常シノドスに向けた「歩み」について】を参照の上、ご協力をお願いします。

 神の豊かな恵みが皆様の上にありますように。