カリタスジャパン【 Together We 】キャンペーン


【報告】学習会「考えよう地球家族」

2022年8月20日(教区ニュース39号) 教区広報委員会 菊地秀治

8月20()、札幌教区カトリックセンターにおいて、札幌教区カリタスジャパン担当・札幌教区災害対策担当共催による勉強会「考えよう地球家族」が開催された。

教皇回勅「ラウダート・シ」の目的である地球家族を、災害対応の視点と国際協力の視点から学び、「すべてのいのちを守るため」に私たちは次の活動へどうつなげていくのかを考えようという企画。主な講師に漆原比呂志氏(カトリック中央協議会ERSTスタッフ・一般社団法人JLMM事務局長)を招き、札幌教区災害対策担当・佐久間力師、教区カリタスジャパン担当・松村繁彦師が登壇した。

コロナ禍で様々な教区行事が中止される中での開催ということもあり、参加者は26名(対面参加10名、ZOOM参加16名)と少なかったが、遠く広島教区の参加者もあり、教区を越えた勉強会となった。

午前の部(1012)は「災害に向けた取り組み」と題して、北海道胆振東部地震における支援活動(佐久間師)と、東日本大震災での支援活動(漆原氏)の紹介、午後の部(1315)は「海外支援と国際協力」と題して、国際カリタスとカリタスジャパンの新たなキャンペーン「トゥギャザー・ウィ」(松村師)と、JLMMのカンボジア支援活動(漆原氏)の紹介という内容。

参加者からは、「北海道太平洋岸に巨大地震・巨大津波が発生する確率が非常に高いと予想されている今、教会がどのように支援ができるのか、あるいはするべきなのか、考えていく必要がありますね。」「日頃から教会にあったらいいなと感じていることは、①海抜○mの表示、②最寄りの避難所や避難ルートの掲示、③教会への往復で被災した場合の対応など。

災害が起こった場合、教会に集う外国籍のかたへの対応なども必要になります。②は、すぐに取り組めるのではないでしょうか。」など、教会ができる災害対応対策についての感想や意見の他、「漆原さんのお話では、戦争自体が悲惨なだけでなく、終わった後も、特定年齢層が欠落するとか、残った地雷や不発弾によって命を落としたり大きな怪我をする人が出るという悲惨さを具体的に突き付けられました。自然と、今のウクライナのことが頭に浮かんできました。」など、世界各地で起こっている命を脅かす脅威に思いを馳せる感想、「『トゥギャザー・ウィ』をはじめ、耳新しい標語が作られます。その標語は今を表す標語でありましょう。標語の理解だけに留まらず、当たり前のことを当たり前に行っていくことを実践していきたいと思います。」など、これから自らどう行動するかなどの感想が寄せられ、今後も継続開催を望む声も多く聞かれた。 


カリタスジャパン 第3のキャンペーン始まる

2022年7月25日(教区ニュース38号) カリタスジャパン 札幌教区担当司祭 松村繁彦

2021年~2014年【Together We】総合的エコロジー・ケアに関するキャンペーン

カリタス・ジャパンの働きには、大きく二つの流れがあります。一つは援助活動です。皆さんから集まった献金は、国内外に関わらず、献金配布先が適正かどうかを見極め、必要なところに届くように視察を行ったうえで吟味し、また場合によっては国際カリタスの意見を聞いたうえで配布を行います。もう一つは啓発活動です。国内外で叫びをあげている人に目を向け、特に貧困にまつわる諸問題を、ともに「聞き・考え・動く」ために情報を分かち合う活動です。

 また、カリタスジャパンでは国際カリタス及び世界各国のカリタスと協同しキャンペーンを展開しています。今年度の(カリタスジャパンの)キャンペーンは、教皇の回勅『ラウダート・シ』と『フラテッリ・トゥッティ』を土台に、地球の兄弟姉妹たちに向けて互いに“ケア”をしていくための準備をしていきましょうと呼びかけています。また地球にある天然資源を使用するにあたり、公平を保ち、互いに配慮しながら私たちの家「地球」を守っていくことも唱えられています。テーマは「Together We(トゥギャザー・ウィー)」です。

利益追求や利便性の追求は私たちの暮らしを豊かにしましたが、その陰で多くの弱き人たちや命あるすべての生物が叫びをあげています。遠い兄弟姉妹だけに限らず、私たちの足元にいる兄弟姉妹も見ながら、「何ができるのか」「誰と支えていくのか」。皆様の献金と活動の準備、またそのこと自体の学びによって、地球家族となっていくことが求められています。単なるエコロジー活動だけではなく、私たちの生き方にも影響を与えるキャンペーンを、ぜひとも各地域で理解する機会を設けていただければと思います。

 キャンペーンの詳細については、各小教区に配布されたカリタスジャパン発行「we are Caritas 242022年春号をご覧ください。

 札幌教区ではキャンペーンの一環として、820()札幌教区カトリックセンターで「考えよう・地球家族」と題し学習会を行います。「地球家族」を災害対応の視点と国際協力の視点から学び、「すべての命を守るため」に次の活動へ繋げていこうというというもの。

 第一部1012時「災害に向けた取り組み」パネラー・佐久間力神父(札幌教区災害対策担当司祭)、漆原比呂志氏(カトリック中央協議会ERSTスタッフ)。

 第二部1315時「海外支援と国際協力」パネラー・松村繁彦神父(札幌教区カリタスジャパン担当司祭)、漆原比呂志氏(一般社団法人JLMM事務局長)。

 各小教区へメールにてチラシを配信しております。詳しくは所属教会にお問い合わせください。また、ZOOM参加ご希望の方は8月15日までに、お名前・所属教会・Eメールアドレスを付記して office.csd4@gmail.com までお申し込みください。

■過去のキャンペーン 2013年~2015年【反貧困キャンペーン】 2017年~2019年【排除ZEROキャンペーン】
■詳しくはカリタスジャパンの【Together We】キャンペーンのホームページをご覧ください。


学習会「考えよう地球家族」のお知らせ

2022年7月12日  教区災害担当司祭:佐久間力  カリタスジャパン教区担当司祭松村繁彦

今年の平和旬間も近づいてまいりました。 

昨日は菊地大司教による平和旬間の談話が出され 、各所に通知をさせていただきました。札幌教区として平和旬間はそれぞれの地区や小教区でコロナ感染対策のもと、いろいろと検討されていることと思います。 

この度、札幌教区の 災害対策担当者と カリタスジャパン担当者 が 企画し、札幌地区宣教司牧評議会の協賛を得て、災害対策および国際協力支援に向けた学習会を開催することとなりました。 

開催日の8月20日(土)は平和旬間期間が終わっている時期ではありますが、平和への活動に終わりはありません。「すべてのいのちを守るため」という教皇訪日テーマを忘れず、少しでも意識を持 つことができればと願っています。 

現在SNSを利用できる環境が増えたこと により 、教区全体で も共に学ぶことができればと思い、遠方の方でもZOOMで参加いただけるようにしました。
郵送では広報期間が短いため 、今回はメールとHPのみの宣伝とさせていただきます。どうぞ添付チラシをそれぞれの地域でコピーなどしてお知らせくださいますように、よろしくお願いいたします。

考えよう地球家族チラシ