●2026年01月13日 「ベトナム語結婚と入門講座北海道2026年春コース」のご案内
●2026年01月01日 2026年年頭司牧書簡
2026年1月13日 カトリック札幌司教区 事務局長 松村繁彦
札幌教区の皆様
北海道内に在住するベトナム人カトリック信者のための結婚と入門講座(オンライン講座)について、ベトナム人司牧担当からご案内が届きましたのでお知らせいたします。申し込みが1月10日から始まっています。締め切りは2月22日です。詳しくはPDFをご覧ください。
2026年1月1日 カトリック札幌司教区 教区長 勝谷太治
札幌教区の皆さんにクリスマスと新年のご挨拶を送ります
2021年から始まったシノドスの歩みは、教区ステージ、大陸ステージ、第1期、第2期のシノドス総会を経て、現在実施ステージに入っています。
昨年はこの流れの中で「聖年」の取り組みが教区内各地区でなされました。実施ステージはシノドス最終文書「シノドス流の教会」に基づき、今年5月まではその理解を深める期間とされています。
そして今年6月からの1年間はそれを実行する年、2027年からの1年間は評価の期間とし、2028年10月にバチカンで開催される「教会総会」へと向かっていきます。
各小教区においても、今のカトリック教会の進もうとしている方向性を理解するために、この最終文書「シノドス流の教会」の読み合わせ等を実施することをお勧めします。
しかし、大切なことは、理念を理解することよりもそれを実施することです。あまり難しくとらえずに、シノドスのテーマ「交わり、参加、宣教」を各教会で実施し、その都度評価していくことの繰り返しが大切です。
昨年の年頭司牧書簡で触れたように、今札幌教区は、教区の宣教司牧体制をどのように変革していくべきかを検討しています。具体的ないきさつについては昨年の書簡をご覧ください。そこに書いていたように、教区諮問委員会や、札幌地区宣教司牧評議会の答申を得て、それに基づき、札幌地区からの実施に向けて以下の点について検討するようお願いしました。
●今のブロック割の見直し(将来的な小教区統合を念頭に置いて)
●教会委員会、運営委員会をブロックで統合一体化し教会規約を統一する
●小教区会計のブロックへの一本化
●小教区の特別会計(建築資金、修繕費等)の札幌地区あるいはブロックへの一本化
●地区会計の設置
これらについては札幌地区宣教司牧評議会で検討が続けられています。具体的な提言がまとまればすぐに実施向けて動きたい考えですが、議論は地区宣司評の委員の皆さんのレベルで行われており、各小教区の信徒のレベルでの話し合いはまだなされていないのが現状です。シノドスの精神を実現するならば、全教会員が「参加」して今後の教区の教会像を話し合っていくことが大切であり、透明なプロセスでの合意形成が求められます。まさに、今札幌教区が抱えている問題を検討するには、シノドス的教会を実現しながらの作業となるべきです。
そこで重要なことは各共同体の識別、「教会的識別」です。最終文書「シノドス流の教会」の中に、このように書かれています。
「当事者全員の貢献を前提とする教会的識別はシノダリティーの条件であり、それならではの表現です。シノダリティーにおいて、交わり、宣教、参加が共に生きられるのです。すべての人の意見に耳を傾けるならそれだけ識別は一層豊かになります。そのため識別の行程に幅広い参加を促すことが不可欠で、特にキリスト教的共同体や社会の隅にいる人々の関与に細やかな配慮が求められます。(82)… 意思決定プロセスへの神の民全体の可能な限り幅広い参加を促進することはシノドス流の教会を推進するもっとも有効な道です。(87)」
そのための方法として以下のことが提案されています。
①識別の対象の明確な提示と、それを理解するための適切な情報と手段の提供
②祈り、神のみことばへの傾聴、テーマについての熟慮~それらを持って準備するに適切な期間
③個人や集団の利己心にとらわれない内的姿勢と、共通善追求の熱意
④各人の発言への、真剣で敬意ある傾聴
⑤対立に蓋するのでも、ギリギリの妥協点の模索でもなく、熱く心を燃え立たせる(ルカ24・32)ところから生まれる共通の感覚(コンセンサス)の可能な限り広 範な追求
⑥参加者がそれぞれ共感の可否を表明するための、進行役による得られた共通の感覚(コンセンサス)の明文化と全参加者への提示
上記の識別を進める方法として今世界中で行われているのが「霊における会話」です。今世界の教会は、「ともに歩む教会」を実現するために本気で教会のメンタリティーを変えようとしています。札幌教区にとっては、まさに今直面している課題が、それを実現するための与えられたチャンスと考えられます。
札幌教区に限らず、日本の教会の多くは小規模な教会です。地方の教会の多くは所属信徒のほとんどの顔が見える教会です。しかし、コロナ禍を経て、このつながりが崩れ、全国の教会から孤独に直面している高齢者が増えているという報告が上がっています。
廃止となったカトリック新聞に代わり毎月小教区に送られるようになったカトリックジャパンダイジェストには全国から、直接郵送してほしいという一人暮らし、あるいは家族の中で自分だけが信者という高齢者から嘆願がきています。教会に通うことができず、唯一の教会とのつながりがカトリック新聞だったのですが、廃刊となり郵送されなくなったためです。しかし、カトリックジャパンダイジェストではそれに対応できません。そのため、各小教区に郵送をお願いしているのですが、多くのお年寄りが、自分から教会にお願いするのをためらい、お金を払うので直接郵送してほしいと言ってきます。わたしは、この現状をむしろ、疎遠になってしまった方々や、独居老人の安否確認として、一方的な郵送で済ますのではなく、毎月、目を見て手渡しをすることを教会メンバーにお願いしたいと思っています。そのためには、彼らから申し出を受ける前に、申し出ることをためらっている人もいることにも配慮した、きめ細かい対応をお願いします。確かに、一部の人たちから、今の小教区には手渡しで配布する人自体がいなくなっていることを理解してほしいという声もあります。
小教区によって事情は様々で、一概に全国一律にこうしてほしいと言えません。高齢化の問題に限らず、障がい者や外国人等の孤独下に置かれている人たち、その他、私たちが関わるように招かれていることはたくさんあるはずです。そして小教区によって取り組むべき問題は千差万別でしょう。その中で、何もしないでいることは許されないことです。
先日、日韓司教交流会が行なわれました。その中である韓国の司教が次のようなことをおっしゃっていて、とても印象に残っています。
「船は停泊しているときが一番安全です。しかし、船は停泊するために作られているのではありません。荒波を砕いて進んでいくように作られているのです。」
小教区において、自分たちの在り方を真剣に考える機会を持たないならば、私たちの教会は「停泊した船」になってしまいます。
昨年の教区宣教司牧評議会で、いろいろな事業体で行っている自己評価を小教区でも実施してみてはという提案がなされました。普段無自覚でいることに気づくために、客観的な指針によって自己評価し、見える化する試みは有効かもしれません。
例えば下記のような点で評価してみてはどうでしょうか。
下記の内容は、どれも今まで教区が課題としてきたものでこれまでの年頭司牧書簡でもたびたび触れてきたものです。自分たちの共同体がどの点で優れており、どの点が足りないか、それをもって何をすべきかを識別して、宣教司牧目標を立てることはとても有用でしょう。
シノドス的教会は識別を通して、「ともに歩む教会」をどう実現するかを問うています。
どんなに小さな共同体であっても、そして大きな教会においても、すべての人が参加する教会をめざして、識別を日々の教会活動に取り入れ、未来の教会像を築いていっていただきたいと願います。
